卓球界の大きな一歩~オールスタードリームマッチ~
こんばんは。たった今、オールスタードリームマッチの観戦をしておりました。
感想を一言で表すなら「最高の試合」でした!
(Tリーグ公式Twitterのツイートより)
ブログに残す予定は全く無かったのですが、選手から伝わる熱量や、SNSを通じて楽しむファンの姿、観終わった後の余韻、色々な感情が渦巻いて書きたい衝動に駆られたので、感想をここに書き記します。
※このブログにはネタバレ等も多くあるのでまだ試合を観ていない方は先にこちらをご覧ください!
日本代表選抜 vs Tリーグ選抜
試合結果
第1部は日本代表選抜とTリーグ選抜の夢の対決でした
とは言っても日本代表選手もTリーグで活躍している選手達です。
試合結果は以下の通りでした。私は丹羽選手のファンということもあり、日本代表選抜の圧勝と予想していましたが見事に覆される結果となりました。
ルール
・5人対5人の団体戦
・デュース無しの1ゲームマッチ
試合結果
日本代表選抜 4-5 Tリーグ選抜〇
〇張本智和 11-4 神巧也
早田ひな 10-11 木原美悠〇
宇田幸矢 4-11 田添響〇
長﨑美柚 4-11 出澤杏佳〇
〇丹羽孝希 11-10 及川瑞基
石川佳純 8-11 森さくら〇
〇張本智和 11-10 戸上隼輔
〇早田ひな 11-10 加藤美優
森薗政崇 3-11 及川瑞基〇
Tリーグ選抜がノリノリ
どの試合も面白くて書きたいことは山々なのですが、長くなってしまうので割愛。
第1部の試合を通して抱いた感想は、Tリーグ選抜の勢いが凄いな~と。
そして代表選手は少し緊張しているかなとも感じました。
私がそう感じ始めたのは、第2試合で現全日本チャンピオンである宇田選手に対して、田添響選手の鋭いバックハンドが決まった場面くらいから。
勝利者インタビューでも田添選手が「今までで一番良かったんじゃないですかね」とコメントしてましたね。
第6試合で森選手が石川選手に初勝利をあげ、「めちゃくちゃ嬉しいです!」と笑顔でインタビューに答える姿も印象的でした。
森選手と石川選手の試合後、福原愛さんはこうコメントしていました。
「もしかしたらなんですけど、オリンピックにも選ばれている、内定している選手とかだとオリンピックにはどうやって戦おうとか、どれぐらい技を出そうとか、今まで自粛期間やってきてどういう技を試してみようとか、こう色んなものがもしかしたら考えてしまっちゃってるのかもしれないですね。」
もちろん結果的にも接戦でしたし、どちらかのチームが圧倒的に強い訳でも無かったですし、選手達の気持ちは分かりません。
ただその中でも、「挑戦者(チャレンジャー)として試合に臨むTリーグ選抜、それに対して圧倒的な実力を見せつける日本代表」みたいな構図がどこかで出来てしまっていたのかなと個人的には思いました。
まあ何にせよ、どの選手もファンからの期待やプレッシャー、半年ぶりの公式戦という緊張感、様々なものを背負いながらのガチンコ試合を観ることが出来て私は大満足でした!笑
(この時点でもう第2部のことは忘れてました笑)
スペシャルゲストの面白トーク
続いて私が触れたいのがこちら。
BSテレ東で放送された今大会ですが、私はテレビが無いのでYouTubeのテレビ東京卓球チャンネルで観戦しました。
テレビの方を観ていないので違いがあまり分からないのですが、YouTubeではゲストとして福原愛さんとレスリングの吉田沙保里さんが登場しました。
台湾にいる愛ちゃんと、日本にいる吉田さんが遠隔で繰り広げる様々なトークを聞きながらの試合観戦は中々面白いものでした笑
むしろそっちに聞き入っちゃって、いつの間にか試合が9-9なんていうこともあったくらいです。
まだ観ていないみなさんにはぜひ最初から最後まで見て欲しいのですが、個人的に印象に残ったトーク・エピソードをランキングで紹介します!
1位 焼きそばとホットドック(1:09:10~)
2位 丹羽選手のお菓子エピソード(57:53~)
3位 車に例えた分かりやすい解説(55:58~)
愛ちゃんだからこそ知る面白エピソードはもちろん、卓球についてあまり知識の無い吉田さんに対して愛ちゃんが分かりやすく選手それぞれの特徴やルールの解説をしていて、卓球に興味がない方もかなり楽しめたのではないかと思います。
ランキングで気になったものがある方はぜひご覧ください!
森薗政崇選手(マサキチ)大活躍?
これは試合を観た方なら誰もがピンと来るはず。
試合後に森薗政崇選手本人も「あれだわ、完全にゾノッたわ」とツイートしております笑
いや、まじでやったわ。
— 森薗 政崇 (@MasaMezase) 2020年9月14日
あれだわ。完全にゾノッたわ。
でもめちゃくちゃ楽しかった!
イベントを支えてくれた卓球ファンのみんなありがとう🙇♂️‼︎
ちゃんとしたツイートは後ほど!
では何があったのかというと…
第2試合が終わった後あたり。森薗選手がコメントブースに登場した時、こうコメントしたんです。
「最悪のシナリオは、4-4で回ってきて僕に勝敗が委ねられることなんで、今ちょっとドキドキしてます」
そんな弱気な森薗選手に対して、愛ちゃんと吉田さんからエールも。
愛ちゃん「もし4-4で回ってきてそこで勝ったらかっこいいと思いますよ」
吉田さん「4-4で回ってきて最後決めるところがやっぱり漢(おとこ)を感じると思いますので、ビシッと決めて欲しいですね。」
はい。そろそろみなさんも察したと思います。
まるでバラエティ番組でも観ているのかという気持ちになりました笑
試合に負けてしまったのは残念でしたが、今大会を一番盛り上げてくれたと言っても過言ではない活躍をしてくれたと個人的に思ってます。
(森薗政崇選手、すみません。)
男子代表 vs 女子代表
そしていよいよ第2部です。
試合前から期待の声が多く上がっていた、男子と女子の夢の対決が行われました。
私と同じく、わくわくしながらこの日を迎えた卓球ファンがほとんどだったのではないでしょうか。
サバイバル変則ルール
予想ではガチンコで1人ずつ戦うのかなと思っていたのですが、試合はかなり変則的なルールで行われました。
男子代表
女子代表
ルール
・11点マッチのシングルス
・1点毎に勝ち残り(失点した方が選手交代)
・女子にハンデ4点
・サーブは常に女子から
※第2ゲームからサーブ2本交代
・最終ゲームは1点マッチ
真剣モード
いざ試合が始まってみると、想像していたようなガチな雰囲気とは違い、和気あいあいとした雰囲気で試合が進みました。
また、1点交代ということもあり、台のすぐ後ろで選手たちが並んで声援や拍手を送っているのがすごく新鮮でした。
試合をしている選手の後ろで、1点毎に一喜一憂する選手たちの表情が見えて、これはこれで新しくて面白いな~と個人的に思いました。
ただ観ている中で感じたんですが、どの選手もいざ台に入ると表情が変わるんですよね。
たった今笑っていた選手が、台に入った瞬間にもう真剣モードというか、明らかに別人のようになっていて。これがトップ選手かと感じさせられた瞬間でした。
マサキチ2度目の活躍
第1ゲーム、4-9という場面から丹羽選手が怒涛の追い上げを見せ9-9にするも、相手にマッチポイントを握られ交代に。
選ばれたのは森薗選手でした。
吉田さんも思わず「あ~また出てきた(笑)」と。
こういうプレッシャーのかかる場面でちょうど出てくる森薗選手は持っているとしか言いようが無いですね。
得意のチキータで粘るも、最後は言わずもがな笑
この場面は腹抱えてめちゃめちゃ笑ったので、ぜひ動画でご覧ください。
私の推し・丹羽選手大活躍
第1部でも及川選手との接戦を制し、1ゲーム目でも5連続得点を見せてくれた丹羽孝希選手。
そして私が一番好きな選手でもある丹羽選手(関係ない)。
なんと第2ゲームでも見せてくれました。
第1ゲームを先取されもう後がない男子チームですが、その流れのままこのゲームも1-8まで引き離されてしまいます。
そこで登場したのが我らが丹羽選手!
得意のポーカーフェイスで淡々と6連続ポイントの活躍をしてくれました。
もう単純にかっこよかったです。はい。
ついに歴史的一戦に幕…!
第1ゲームは女子が取り、第2ゲームは男子が取り、迎えた運命の最終ゲーム。
なんとまさかの1点勝負!
男子全日本チャンピオンの宇田幸矢選手と、女子全日本チャンピオンの早田ひな選手のまさに夢の対決となりました。
愛ちゃんも「真の全日本チャンピオンが分かりますねこれで」となかなか重いコメントをしてました。
そして運命の1点勝負は…
早田選手が台から出るか出ないかの見事なサーブで勝利!
歴史的一戦に幕を下ろしました。
男子と女子が公式で戦う事は、日本では今まで無かったと思うのでこの試合は今後語り継がれていく歴史的な試合だったと思います。
吉田沙保里さん曰く、レスリングでは男女で戦うとどうしても力が強い男子が勝つので遊びみたいになるとのこと。
フィジカルの差は多少あれど、老若男女関係なく真剣勝負が出来るのが卓球の良さの1つ。
ここで終わらせるのではなく、不定期で良いのでまた実現して欲しいなと思いました。
まとめ
久しぶりにこんなに長くなってしまいました。
私自身、半年間卓球を自粛していることもあり、久しぶりに楽しかったんです。
卓球と離れてからただ過ぎていくつまらない日々に光が差したような、そんな感じがしました。同じような人もたくさんいたんじゃないですかね。
何より選手たちが楽しそうに卓球をしている姿を観ることが出来てすごく嬉しかったですし、ものすごいエネルギーになったというか、力をもらえました。
特に試合間に映る、チームの仲間と喜び合う姿や笑顔で話している姿は印象的で、団体戦だったからこそ生まれたものだと思いました。
今回は無観客試合という形にはなりましたが、この試合を実現できたことは卓球界の大きな前進になったと思います。
SNSを見ていると、「1ゲームじゃつまらない」「男女の対決はもっと真剣勝負を見たかった」「副音声(愛ちゃんと吉田さんのトーク)のせいで集中できない」等のネガティブな意見も多く見受けられました。
事前にクラウドファンディングでお金を募っていたのでこういう意見が出るのも仕方のない事だと思います。
ただ私個人としては、無事に夢の対決を観ることが出来ただけで大満足でした。
11月から開幕予定のTリーグ3rdシーズン。
このような状況が続く中でいつ生で観戦できるようになるかは分かりませんが、無観客であれ、今回たくさんの笑顔とエネルギーを届けて下さった選手達を全力で応援したいと思います。
ありがとうTリーグ!
頑張れTリーグ!
最後までお読みいただきありがとうございました♪